後頭部と側頭部がハゲない理由

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後頭部と側頭部だけハゲないのはなぜか?

なぜ男性の【後頭部】と【側頭部】はハゲないの?

 

脱毛や薄毛がかなり進行している人でも、
後頭部や側頭部の髪は残っていることがあります。

 

何故後頭部や側頭部はハゲにくいのでしょうか。
薄毛や脱毛のメカニズムと合わせて説明いたします。

 

薄毛・脱毛の原因@−血行不良

 

男性型脱毛症(AGA)の進行原因の1つに血行不良があります。

 

髪を育てる毛母・毛乳頭細胞は、
頭皮内を流れる血管から必要な栄養分を受け取ります。

 

そのため、加齢や喫煙等による血液循環の悪化や、
急激なダイエットによる栄養分の摂食不良は、
直接的な脱毛原因となりえます。

 

普段の食事から髪に必要な栄養分を適切に摂取し、
血液の流れを正常化することで、
毛母・毛乳頭細胞が活発化し、健康な髪が育つのです。

 

薄毛・脱毛の対策商品として
血管拡張を促す薬剤成分が使用されるのはこのためです。

 

また、頭皮マッサージは、
血液循環をよくするため、薄毛・脱毛対策の有効な手段となりえます。

 

頸部(首の部分)に近いと禿げにくい

 

頭頂部や前頭部がハゲているのに、
後頭部や側頭部の髪が残っている要因の1つは、
頸部(首の部分)に近い為です。

 

頸部は、体の中でも特に大きな血管が集まっている、
所謂急所に当たります。

 

大きな血管に近い後頭部や側頭部は、
髪を育てる為に必要な栄養分を受け取りやすく、
逆に頭頂部や前頭部は、頸部から距離があるため、
重力に逆らって血液を循環させるにはより大きな心肺の力が必要になります。

 

加齢や喫煙、コレステロール等の影響で、血管が細く詰まった状態になると、
頸部から遠い頭頂部や前頭部には血液が正常に循環しにくいため、
十分な栄養分が届かずにハゲてしまうのです。

 

薄毛・脱毛の原因A−ホルモンの影響

男性型脱毛症(AGA)の原因には、
男性ホルモンの働きが大きく関わっています。

 

男性機能を正常に保つために重要な働きをする
男性ホルモンのテストステロンは、
5αリダクターゼという還元酵素と結びつくと
ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンに変容します。

 

AGAが進行している人の多くは、
頭皮中のDHTが高濃度になることが確認されており、
このDHTの影響により髪が抜け落ちてしまいます。

 

DHTは、髪を育てるための毛乳頭細胞に直接的に作用して、
成長途中の髪を脱落させ、正常なヘアサイクルを乱してしまいます。

 

このDHTを増やさない(濃度を上げない)ことが、
AGAの対策には非常に重要になるわけです。

 

5aリダクターゼには1型と2型が存在する

男性ホルモンテストステロンと結びつく
5αリダクターゼにはT型とU型があります。

 

T型は主に皮脂腺に多く、U型は毛乳頭に多いことがわかっています。毛乳頭付近に存在するU型5αリダクターゼが、男性ホルモンテストステロンと結合するとDHTを生成し、脱毛に繋がりますが、T型はAGAの進行にあまり関係がありません。

 

そしてこのU型5αリダクターゼ還元酵素は、頭部に均等に存在しておらす、前頭部(髪の生え際)や頭頂部に集中しています。そのため、AGAが進行すると前頭部や頭頂部から薄毛や脱毛が進行するのです。一方、側頭部や後頭部は、U型5αリダクターゼ還元酵素が少ない為、相対的に脱毛の原因となるDHTの生成がされにくく、AGAが進行している状態でも髪が温存されていることが多くなります。U型5αリダクターゼの阻害は、血管拡張等の血流改善と並んでAGAの対策の柱となります。

 

逆に側頭部や、後頭部がハゲている場合は、
AGA以外の脱毛症の可能性が疑われます。

 

ストレス等が原因で起こる自己免疫性疾患である円形脱毛症や、皮脂過多による頭皮の詰まりに端を発する脂漏性脱毛症、ふけ等の原因により頭皮炎症を引き起こすひこう性脱毛症は、男性型脱毛症(AGA)とは全く違うものですので、当然治療方法も変わってきます。

 

薄毛、脱毛部位の発生個所から、AGAであるか否かの判断がある程度つきますので参考にし、判定材料にしてみてください。AGAが進行している場合は、後頭部や側頭部に比して、頭頂部や前頭部の薄毛・脱毛が進行していることが多くなります。またFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれる脱毛症の場合は、頭部全体の髪が薄くなる傾向にあります。脱毛の症状が明確でない場合は、医師等の診断を仰ぐようにしましょう。

 

まとめ

側頭部や後頭部がハゲにくいのは、頭頂部や前頭部に比べて頸部に近く、
頸部の太い血管から髪を育てる為に必要な栄養分を受け取りやすいからです。

 

またAGAの進行に大きな影響を与えるジヒドロテストステロン(DHT)生成の元となるU型5αリダクターゼ還元酵素は、後頭部と側頭部にはあまり存在していません。一方でU型5αリダクターゼ還元酵素が多く存在している頭頂部や前頭部は、DHTの生成が進むため、相対的に後頭部や側頭部より薄毛・脱毛が進行しやすくなります。

 

薄毛・脱毛の発生・進行部位は、どんな脱毛症であるか判断するための重要な手掛かりになります。頭頂部や前頭部の脱毛進行が主たる症状となるAGA進行には、血流改善と、5αリダクターゼ阻害によるDHTの生成防止が有効な手段となります。

 

自身の脱毛状態を見極め、早い段階で適切な治療を行うことが大切です。